マジェスティック(原題:THE MAJESTIC)

 


グリーン・マイル』で思い切り泣かさせていただいたので、同じ監督のこの作品も泣くつもりで観に行ったんですけど、結論から言うと、特に泣けなかったのです。

 

なんと言うのか、時代背景があまり僕にはピンと来ないんです。例によって、僕の映画鑑賞歴の中でたまに発生する「歴史の勉強不足」のせいですね。1951年が舞台のこの映画、一体それっていつ頃?世界情勢はどんな状態だったのだろう。『プライベート・ライアン』よりは後ですよね?あの作品はしっかり頭に焼きついているので、若者が戻ってこない悲惨さはなんとなくわかる気がします。この映画の舞台であるローソンの町の人達が歓喜するのもよくわかりますね。ただ、問題は共産主義です。これがどうしたっていうんだい。当時のアメリカではこんなことが行われていたんですか?共産主義がどれほど社会的に問題だったのか・・・僕にはわかりませんでした。こう言った勉強不足のせいで面白さが半減してしまったと思っています。残念です。っていうか、この時代背景が分かったからと言っても、僕には泣けなかったんでしょうけど。どうやら、往年の映画ファンの涙腺をゆるます仕掛けが随所に入っているらしいのです。まだまだ修行が足りませんな。

 

 ところで主演のジム・キャリー、彼の演技力はなかなかのモノですよね。僕は彼がバリバリとコメディをやっていた頃の事はほとんど知らないのですが、この映画の様な演技力を持つならば、コメディばかりやらせておくのは勿体無い気がします。

 

最初に「泣けなかった」などと書きましたが、決して退屈な映画ではありませんよ。この映画、かなり睡眠不足で観に行ったのですが、全編全く眠たくなる事無く最後まで熱中出来ましたから。それ相応の魅力は間違いなくこの映画から醸し出されているはずです。

 

2002年6月30日鑑賞


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